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数学をつくった人びと〈1〉 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)
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| 商品カテゴリ: | 物理学,化学,数学,地学,科学,学習,知識
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| セールスランク: | 92825 位
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数学を身近に感じさせてくれる好著
著者のE・T・ベルは全米数学者協会会長や全米科学振興会の副会長などを務めた。この本は1937年に初版が刊行され、以来数学史の古典として読み継がれている。ベルは「序論」にこう書いている。
<ここに紹介した数学者の生涯は、一般読者や、現代数学をつくりだした人間とはどんな人間なのか知りたいと思う人びとを対象に書かれたものである。私の目的は、今日の数学の広大な領域を支配しているいくつかの主流をなす考え方へ、読者を導くこと、しかもそれらの考え方をつくりだした人びとの生涯を語ることを通じて導くことにある>
<いくつかのもっとも大切な観念、たとえば「群」、「多次元空間」、「非ユークリッド幾何学」、「記号論理学」についても、おおまかな概念を理解するには、中・高等学校程度以下でも十分である。何よりも必要なのは、興味と落ち着いた頭脳とである。現代数学のこれらのいきいきした観念を吸収することは、熱い日中に飲む冷水のようにさわやかで、芸術のように人を鼓舞するものである>
<私たちが学校にはいって幾何学を学びはじめたときは、「点」という概念は完全にわかっていると思い込むが、この概念にしても、洞穴に芸術的な絵をかきはじめた人間からさらに長い歴史をへてようやくできあがったものである。
イギリスの理論物理学者ホイヘンスは「科学研究の最初から必要な条件であった抽象というものの最高形式としての、数学上の「点」を発明した知られざる数学者のために、記念碑を建てたい」といっている>
バートランド・ラッセルも「ひとつがいのキジも、二日という日数も、ともに2という数の実例であることを発見するまでには、いくつもの時代を経たにちがいない」と述べている。
私たちが何気なく使っている「数」にしても、あるいは幾何学上の「点」にしても、私たちの先祖たちの悠久なる努力が結実した知的遺産である。数学史を勉強し始めると、まずこのことに最初に気づかされる。そして、数学のほんとうの面白さが、ここから始まる。
残念ながら訳は、こなれた日本語になっていない。せっかくの名著である。もっとやさしくて、わかりやすい日本語で読みたいものだ。
これから読み始めますが...
皆さんのコメントを参考に、原書を買いました。
フォントも格好よく、なかなか読みやすそうです。
英語がもっと抵抗無ければいいんですが、頑張って
よんでみます。
一般向け数学史の傑作
訳が下手なのはここのレビューを読むまで気が付きませんでした。言われてみれば確かにそうですね。気になる数学者から読んで行って、話に引き込まれていたからかもしれません。 学校で習う多くの定理に19世紀の学者の名前が付いていることから、数学がその時代に大きく発展したことが良くわかります。そしてこの本からその人たちの人間像が浮かび上がり、数学がより親しみやすいものになったような気がします。 コヴァレフスカヤのことはこの世界に花をそえることになるので、ほかの本でもよく紹介されていますが、この本で読んでもやっぱり面白いです。 この本では悲劇として描かれているハミルトンの4元数は、最近は3Dグラフィックスで使われるようになったそうです。ハミルトンが思い描いていたほどの活躍ではないにしても、感慨深いものがあります。
訳がひどい!
前書きではなく、序論ではベルの意気込みがうかがえてとても期待した。 ただ訳があんまりです。まるで論旨が通らない訳で、 「数学の神童は往々世間で言われるように、必ずしも実をむすぶにいたらないとはかぎらない。その反対を説く執拗な迷信にもかかわらず、数学の早熟性は輝かしい成熟への最初のひらめきななることが多いのである。」 この訳をする訳者はあんまりです。こんな文章が延々なのは、読む気持ちすら失せます。
数学をつくった人びと
学生時代から数学は苦手だった。簡単な算数さえできりゃ人生オールオッケー、と思っていた。大人になってある資格を取ろうとして独学、その中に中学・高校時代に見かけた簡単な数式が多数登場し、ワタシは本当に驚いた。数学って、世の中のいろんなところに使われ役に立ってるんだ、と遅まきながら気が付いたのだ。 この本は、数学に開眼しなくても十分読み物としておもしろいと思う。出てくる数式はわかんなけりゃすっ飛ばせばよいのだし。なにせ登場する数学の天才たちの数奇な人生は実にユニークで興味深い。不器用な生き方で不遇な一生を送った天才、スマートに時代を生きた天才、ナポレオンに愛された天才など。SF作家であり数学者でもある著者のベルは、まず人間に興味を持って生き生きと描き出していて秀逸。だからこの本は数学の天才たちの伝記として読むのが、ワタシのような数学音痴にはおすすめだ。同時代に生きた天才たちの邂逅などはまさしくスリリング。数学ってほんとうはおもしろいものなんじゃないか、と思えてきます。
早川書房
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