Hejira



Hejira
Hejira

商品カテゴリー:インディーズ,歌謡曲,演歌,音楽,ミュージック,ポップス,JPOP
収録曲:Coyote, Amelia, Furry Sings the Blues, Strange Boy, Hejira, Song for Sharon, Black Crow, Blue Motel Room, Refuge of the Roads,
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1974年あたりからジャズなどさまざまな音楽的要素を取り入れてきたジョニ・ミッチェルだが、76年の本作は、それらを完璧に血肉化、深化した大傑作。基本的に本人によるギター・ヴォーカルと、ジャコ・パストリアスによる超絶的技巧の味わい深いベースがメイン。シンプルなだけに聴き手の脳裏に深く浸透し、荒涼としつつも美しい世界を表出させる、透明感のある素晴らしい音楽が展開される。寒い土地を旅するような、湿度の低い哀愁の雰囲気の曲が並ぶなか、唯一穏やかな<8>が、まさしく荒野のモーテルの暖炉のごとく暖かい。(麻路 稔)



恋する女性の強さと大きさ

「女性は子宮で物を考える」とは、本盤の解説及び対訳を行った湯川れいこ氏の言葉だが、こ
の盤ほど、女性を感じられる盤はないでしょう。Ameliaの対訳に苦労した旨湯川氏は語ってい
るが、空を飛ぶパイロットの女性を、恋を求めてさまよう女性にダブらせる下りは、おおよそ
男には絶対生まれてこない歌詞でしょう(Yumingにも「恋のスーパーパラシューター」があり
ますが年齢差もあってか、大人と子供の差があります)。どの曲もロードムービーの中の女性
が主人公ですが、流離うのは男だけかと思ったら、「女性だって流離うのだ」というところを
見せてくれた作品。ここには、既に「髪を洗ってあげたい」だの「結婚届なんて一枚の紙切
れ」の世界観からは、遠く離れた姿があります。

また、養分を吸って大きくなる花に、ジョニのことを例える見方もありますが、本作はまさに
その典型。吸われた男はジャコパスだが、彼女と別れた後の悲惨な生涯は誰もがご存じ。それ
でも彼女の才能に惹かれる男が後を絶たないのは、非常に面白く、まるで、一時期の松田聖子
のような感を禁じ得ません(存在感は全然違う)。

音の面白さも格別で、よくこれだけ少ない音で、この雰囲気が出せると言うところは感心しき
り。高次元での才能のバトルこそ、より高い物を作れるという典型で、癒しという言葉で堕落
した物を作るか、低次元でのバトルで満足している昨今の日本の音楽界とは志が違うとしか言
いようがありません。

とにもかくにも傑作の誉れ高い本盤ですが、男は女性の怖さを知るため、女性は自分の強さを
再確認するために是非お聞き下さい。「Blue」も傑作ではありますが、世界観は全くの別物で、
おおよそこのCDを買うだろう世代(30代以上)には、「既に貴方は[Blue]の世界の住人では
ないですよ」と知る必要があるでしょう。

highway

モチロン、Mingusは好き。というか多分、Joni Mitchellのアルバムの中でMingusが一番好き。でもJoni MitchellとJaco Pastoriusが初めて出会った1976年のこのアルバムも忘れられない。この二人のある種のインタープレイはポピュラーミュージックの貴重な財産。大事な思い出。そういうアルバム。

難解なたとえ話の物語が進行するCoyoteの明快なコード進行と凛としたギターのカッティング、明け方のアフターアワーズを歌いこむBlack Crow、ロードムービーのようなRefuge of the Roads、、一聴してそれと分かるJacoのベース。でも彼女の歌が入るとそのベースは見事に彼女を支える。どの曲でもその役割分担が見事。"highway"がこのアルバムには随所に登場する。凛とした逃避行はhighwayを駆け抜ける。
“shine”を待ちながら

表題曲はこれまでに三度録音されている。初出がこのアルバム、二番目が80年のライヴ“Shadows and Light”。そして最新のバージョンが2002年の(ジョニが「引退作」と称した)“Travelogue”収録版である。ジョニのファンならばその全てを愛聴されている筈だが、もし未聴の方は是非聴き比べていただきたい。
すでに語り尽くされているように、このアルバムにおける“Hejira”はこの時期の彼女を代表する録音であり、もっともミニマルな編成でもっとも瑞々しさに満ちている。とかくジャコのベースラインで語られがちな曲だが、イントロのジョニのギター、そしてロードムーヴィーのような淡々とした歌唱も素晴らしい。
だが恐らくもっとも常人に触れがたい高みにあるのは、この曲の広大無辺な詩世界ではなかろうか。日本人には理解の難しい言い回しも多いが、詩人ジョニはこの曲で孤高の高みに達したと思う。安息を求める魂の流浪を歌う、その詩には、70年代半ばの米国社会の空虚さがよく現れていた。

2007年秋には待望の新作“shine”がリリースされるという。それは9.11以降の世界情勢にインスパイアされたものだとも聞く。“Hejira”でもっとも力強い歌唱が聴けるのが2002年版であるように、彼女の表現力は齢を重ねても衰えを知らず、内に秘めた攻撃性も未だ失われることがない。最高傑作とも思えたこのアルバムですら、ジョニにとっては通過点に過ぎないのである。
荒涼たる原野を疾走してゆく、そのクールさ。

 
 不思議なコード感のカッティングで始まる「Coyote」・・・。

 そのサウンドと歌詞の世界に取り込まれた瞬間、何が起こっているのかわからなかった。

 とにかく素晴らしい音楽が奏でられていることはわかる。

 ジャケットのアートワークとサウンドが渾然一体となって、とてもプライベートな心情と感性に、散々打ちのめされるひと時。

 傑作と言ってしまうのは簡単だが、ジョニの無頼漢な姿とサラッとした生き様は、そんじょそこらのロッカーではとても太刀打ちできない「かっこよさ」。

 ここを突き詰めていけば、違うジャンルの音楽まで創造できたように思うが、結局彼女はジャズのライン以上から踏み出してゆくことは無かった。

 それでもこのアルバムには未だ幾つもの「謎」があるし、未来の音楽の「種」になる要素も確実に感じられる。


 
ジョニの声がジャコのベースと絡む一体感!

ジョニ・ミッチェルは昔からよく聴いていた。
何故だかわからないが、このアルバムだけは聞き逃していた。

普通、ベースがこれだけ出てくると、シンガーの声ではなく、ベースの方が
目立ってしまうのだけれども、「ミンガス」というジョニのアルバムでもそうなのだが、
ジャコ・パストリアスのベースが、上手くうねってジョニのボーカルと絡みついて、
(というか、ジョニの声がジャコのベースをうまく巻き付けているといった方が
いいのかもしれないが)いいようのない一体感を醸し出している。

歌姫が、気持ちよくその翼を大きく広げて自分の詩を歌っている。

ジョニの通常のアルバムと違うアトモスフィアの中で、すこ?んと抜けた素晴らしい作品。



Elektra
The Hissing of Summer Lawns
Blue
Court and Spark
Don Juan's Reckless Daughter
Mingus




Hatfield and the North

Heart Full of Fire

Heartbeat City

Hejira

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